『し、駿君…』
しばらく抱きしめられてたから、だんだん恥ずかしくなってきた…
『駿君…
あ、あの…』
どうしよう
周りの人が見てる…
『駿君!』
「えっ?
あっ、ご、ごめん!」
あ、やっと気づいてくれた
駿君は慌ててわたしから離れた
『ううん
大丈夫…恥ずかしかったけど』
「ごめん」
謝ったあと、駿君がわたしの腕をじっと見る
「…痛かったよな
本当にごめん…」
駿君がまた申し訳なさそうな顔をした
『大丈夫だよ
だからもう、謝らなくていいよ』
駿君の悲しそうな顔を見てると、わたしも辛くなる…
「…ありがとう
とりあえず、どこかで冷やすか」
そう言うと、駿君は座ったままのわたしを立たせてくれた
「って言っても…
どこに行こう」
うーん、と駿君が頭をかいている
『そういえば!
わたしジュース持ってきたんだ!』
バックの中をゴソゴソと漁ると、あった!いつもの大好きなジュース
『これ!
大好きなの!学校の購買にしか売ってたいんだ〜』
「へー
すごいな、持ち歩いてるのか
ぷっ…
ジュース持ち歩き…」
駿君は肩を震わせて笑ってる
ええええ!
なんで笑うの!?
『こ、このジュースすごくおいしいんだよ!あー!おいしい!』
わたしは一口飲んで、おいしいをわざと強調させて言った
「ぶふっ
そうかそうか」
駿君まだ笑ってる…
もうっ
『じゃあ飲んでみなよ!』
「え?
いや、それはちょっと…
てか桃は大丈夫なの?」
『なにが?
いいから早く!
飲んでみてよ!ジュースの美味しさ知ったら、もう笑えないんだから!』
わたしがジュースを押し付けると、駿君は渋々それを飲んだ
『どう?
おいしいでしょ?』
わたしが聞くと、駿君は、
「うん…
うまいうまい…」
と言ってジュースを返した
『でしょ?』
わたしはそれをそのまま腕に当てる
このあざ…
消えるのにどれくらいかかるかな
思い出すだけでも怖い
駿君が助けてくれて本当によかった
