「おかえりなさい
なんの話だったの？」

『鈴華〜
どうしよう〜』
わたしはよろよろと鈴華の元へ向かい、
駿君に告白されたこと
諦められないって言われたこと
駿君の口調が変わったことを話した
あれ？最後の話さなくてもよかったかな

「あ〜
やっぱり告白だったか〜」

『鈴華知ってたなら教えてよ〜』

「言ったら意味ないじゃない」
鈴華はわたしのおでこを軽くツンッとつついた

『どうしよ〜』

「新しい恋をするっていうのは？」

『…わたし、涼太と相澤さんを応援してるけど、涼太のこと、まだ好きみたい
だから、そんな中途半端な気持ちで付き合えないよ』
こんなの初めてだから、本当にどうすればいいかわからない
自分が情けなくてやだ…

「桃らしいね
さっきも言ったけど、わたしは桃の味方だから、いつでも相談してね」

『うん、ありがとう』

「よしよし
とりあえず、帰ろっか」

『うん』
こんな時間まで待たせちゃってごめんね鈴華
ありがとう

家に帰ってからもよく考えてみた
まずは駿君のことをよく知ろう
そして、心の整理がついたとき、また告白の返事をしよう

わたしにとって告白は、初めてで、すごく大きな出来事だった

今日は疲れたな
早く寝よう

小さな決意をして、わたしは眠りについた