「あ、桃、おはよー」

教室に入ると、わたしの親友の岡崎鈴華(おかざきりんか)がわたしのところに走ってきた。

「桃おはよー
…なんか元気ないね?
大丈夫?」

『うっ…
鈴華ぁ…』

「えっ!?
どうしたの桃!?
とりあえず教室出ようか?」
わたしは鈴華に連れられて、屋上に来た。
鈴華の顔を見たら、安心して我慢してた涙が溢れてきた。

教室で急に泣き出したわたしを怒りもせずに、わたしが落ち着くまでずっと背中をさすってくれた。

鈴華は美人で、頭も良くて、スポーツ万能で、いつでもわたしの味方をしてくれる。
わたしの大好きな自慢の親友。

「大丈夫?
落ち着いてきた?」

『うん…
ありがと、鈴華
ごめんね…』

「謝ることなんかないよ。
どうしたの?
話聞くよ?」
鈴華はわたしの頭をよしよしとなでてくれた。

わたしは鈴華に、昨日の夜のことを全部話した。
わたしがまた泣きそうになると、鈴華はまた背中をさすってくれた。

鈴華はわたしの話を静かに真剣に聞いてくれた。
そして話終えると、鈴華はわたしをギュッと抱きしめてくれた。