あなたとのキョリ

「あ、おかえり桃ー
なんの話だったの?」

『なんか…
放課後中庭まで来てくださいって』
なんの話だろう
気になる

「え?
それって…」
鈴華はハッと、何かに気づいたような顔をした
もしかして、何か心あたりがあるのかも

『鈴華
なんの話かわかる!?』

「えっ
まぁ、なんとなく
てか桃わからないの?」

『わからないよー!
なんの話なの?
鈴華わかるなら教えてよー!』

「いや…
それはちょっと…」

『どうして!?』
知ってるなら教えてくれればいいのに

「なんでもよ」

『うう…
鈴華のけち…』
わたしこんなに気になってるのに
どうして鈴華は教えてくれないのかな

「まあまあ
とりあえずお弁当食べな?」

『…食べる』
お弁当を開けて、卵焼きを1つ食べた
うーん!おいしい!

料理上手なお母さんでよかった!

「さっきまでふくれてたのに、またすぐご機嫌になってかわいいなー
桃、放課後忘れちゃダメだよ」

『うん、わかった!』
お腹がすいてたから、あっという間にお弁当無くなっちゃった
残りの昼休みは、鈴華とたくさんおしゃべりして過ごした