「へ〜
よかったね!ということは、またわたしの出番かな?」
『え!?
またメイクとかしてくれるの!?』
「もちろん!」
『やったー!』
教室で、まっさきに鈴華に報告した
鈴華にまたメイクしてもらえるなんて、嬉しいな〜
『あ、そうだ
鈴華は、将来の夢とかあるの?』
「ん?わたしはねー
看護師になりたいなって思ってる」
『か、看護師っ!?』
す、すごい…
看護師…
鈴華、専門学校に行くのか…
「苦しんでる人を、少しでも多く助けたいなって思って
厳しい道になると思うけど、がんばるって決めたの」
『鈴華…すごい…
尊敬するよ!がんばってね!わたし応援するから!』
「ふふっ
ありがとう」
なんか、そんなふうにはっきりとした目標があるのってかっこいいな
わたしも早く自分のやりたいことを見つけなきゃ!
「桃は、将来何になりたいとかあるの?
もしあったら、
それが進路とつながるし」
『んー…やっぱりわからない…
あ、でも…』
夢ではないけど、
『大人になっても、
鈴華の親友でいたいな』
「そんなのあたりまえでしょ?
ずーっと親友だよ!」
鈴華が満面の笑みを浮かべてわたしを抱きしめた
えへへ
嬉しいな
ずーっと親友だって
『あとはね…
駿君とも、ずっと一緒にいたいなぁ…』
駿君のことを大好きな気持ちは
これからも変わることはないよ
だから、ずっと一緒にいたいなぁって思うんだ
「うん、うん…
そうだね…」
鈴華がわたしの頭をぽんぽんと撫でた
将来、わたしたちは、どんな大人になるのかな
大人になったわたしの隣にも、変わらず駿君がいてくれたらいいなぁ…
そんなことを考えながら
鈴華としばらくじゃれあっていた
