あなたとのキョリ


「二人とも着いたよー」

『わぁっ!水族館!?』

「桃、絶対喜ぶと思って!」

『うん!!ありがとう鈴華!!』

水族館大好き!

たっくさんお魚が泳いでてかわいくて、綺麗で!


「行こっ!」

『うん!』

わーい!楽しみ〜!

どんなお魚がいるかな〜

「はい、桃たちのチケット」

『ありがとう!
はい!駿君!』

「…サンキュ」

あ…忘れてた…

早く駿君に謝らなくちゃ!

『駿君、あの…』

「わぁ〜
あの魚、綺麗な色〜」

『えっ!?どれ!?
ほんとだー!すごく綺麗!』

キラキラしてる〜

宝石みたい!

『駿君見て見て!』

「えっ…
ああ…綺麗だな」

はっ!
お魚に気を取られてしまった…


よし、今度こそ…


『あの、駿君
ごめんね…』

「え?」

『この鈴華の服とか、メイクとかが似合ってないの、自分でもよくわかってるの
だから、今度からは自分に合う服を探すから…』

「………」

うっ…

自分で言ってて泣きたくなってきた…

「はぁーー…」

駿君ため息までついちゃった…

めんどくさいって思われたのかな…
どうしよ…

もう1回謝った方がいいかな?

『ご、ごめんなさ…』

「お前、なんにもわかってねーよ」

『へ?あれ?
ど、どこいくの?』

駿君は
わたしの手を引くと、人がいない階段のかげまで歩いて行った

『駿君?急にどうしたの?』

「桃は、なんもわかってない…」

わかってないって、どういうこと?


「桃をそんな風に不安に思わせてたなんて思わなくて、ごめんな…
俺も、はっきり思ってること言うよ」

『え?ど、どういう…』

言い終わる前に
駿君がわたしの唇をふさいだ