あなたとのキョリ



「…も……桃……」

ん〜?
これは夢かなぁ?

駿君がわたしの名前を呼んでる〜

『しゅんく〜ん…
いまいくよぉ〜…』

「桃ーーーっ!!
起きてーーーっ!!」

『ふええっ!?は、はいぃっ!!
あれ!?駿君がいない!!』

「なに寝ぼけてるの!
メイクするから早起きするって言ったじゃない!」

目を覚ますと、そこに駿君の姿はなく、かわりに腰に手を当てて仁王立ちする鈴華の姿があった

『あわわ
り、鈴華、おはようございます…』

「はい、おはよう
ほら、寝癖直しておいで」

『うわぁぁなにこれ!?
もっさもさー!!』

急いで洗面所に行って髪を濡らすと、今になって顔に熱が集まってきた

わ、わたし
駿君の夢見たの…!?

ひゃああああ
わたしのばかぁぁ!

『はぁ…』

恥ずかしい…

今からどんな顔して駿君に会えばいいの?

『ただいま…』

「おかえり!
はいこれ、着替えてね〜」

『はぁい…』

結局首元の開いた服に決まってしまった

駿君似合わないって思わないかな?

「うん!やっぱりかわいい!
次は、髪を巻くよ」

『わ〜い!』

髪巻くのは好き〜!

はっ!
でもわたしは好きでも駿君はどう思うかな…

ってわたしさっきから駿君のことばっかり考えてる!
夢まで見ちゃうし…

ふえぇ…

「はい出来上がり〜」

『ふわふわ〜!
ありがとう!』

「次はお待ちかねのメイクだよ!」

『な、なんか緊張するね…』

メイクなんて初めて
鈴華は一緒に出かける時に、メイクをしてたから、大人っぽいなぁってずっと憧れてたんだ!

子どもっぽいわたしでも
メイクすれば少しは大人っぽくなるのかな?