「はいはい
まず試着〜」
『えぇっ!?ま、また!?』
鈴華にまた強引に着せられたワンピース
やっぱりこれ首元開きすぎだってー!
こんなの着ていけないよー
『鈴華〜
無理だってばぁ…』
「なんで?似合ってるのに」
『こ、こういう服慣れてないし、恥ずかしいし…
こんな風に、かわいい服は、鈴華とかが着るからかわいいんだよ』
「桃だってすごくかわいいじゃない
よし!とりあえず服装は決まったね!」
『えええぇ』
駿君にこの格好を見せるの恥ずかしすぎるってば〜…
鈴華をジト目で見ていると、それに気づいた鈴華がにっこりと笑ってたしの肩にぽん、と手を置いた
「桃!」
『は、はいっ!!』
「桃ばっかり、いつも駿にドキドキさせられて悔しくない?」
『へ?』
悔しいなんて考えたこともなかったけど
なぁ…
「だから、たまには桃が駿をドキドキさせたくない?」
『え?わ、わたしが?』
そう聞くと、鈴華は大きく頷いた
駿君を、ドキドキ…
駿君の照れた顔、たまにしか見れないんだよね…
わたし、もっと駿君のいろんな表情見てみたいな
『…さ、させてみたいかも……』
自分で言っておきながら恥ずかしい…
顔がどんどん熱くなっていく
「よし!じゃあ次はメイク!
今日は疲れただろうから、色だけ決めようね」
『うん!』
ごめんね駿君
明日だけ悪い子になっちゃうけど、
次の日からちゃんといい子にするからね
「アイシャドウは少し濃いめのピンクと薄めのピンクを重ねて、リップはベビーピンクね
全体的にピンクでまとめてみたよ」
『うん!わたしピンク色好きだよ!』
「あははっ
桃色だもんね」
『うっ
ち、違うもん
名前は関係ないよ〜』
桃色…
確かに桃色だけども…
「ただいま〜」
『あ!お母さん帰ってきた!
ごはん作ってもらお!』
「やったー!
桃のお母さんの料理、めっちゃおいしいから楽しみ〜!」
『お母さん気合いたっぷりだったよ!
早く行こいこ!』
「うん!」
鈴華と鼻歌を歌いながら下に降りると、
ちょうどお母さんが夜ごはんの食材を袋から出しているところだった
「鈴華ちゃん久しぶり〜
ゆっくりしていってね」
「はい!
ありがとうございます!」
お母さんも嬉しそう
今日鈴華が泊まりに来てくれてよかったなぁ
明日…
緊張するけど、すごく楽しみになってきた
早く駿君に会いたいなぁ
そう思いながら
夜ごはんの準備の手伝いを、鈴華と2人でかんばっていた
