あなたとのキョリ

「同情?
だったらそんなのいらない」

しゃがみ込んでいた成海さんがゆっくりと立ち上がる

「成海
駿ちゃんに告白するから」

『え…?』

背筋にゾクリと不気味な感覚が走る

「だから…
邪魔しないでよね」

『……』

「それだけ言っておきたかったの
じゃあね」

成海さんは
最後にわたしにわざと肩をぶつけて校舎に戻っていった

『なんで…?』

なんでわたしがここまで言われなくちゃいけないの…?

駿君と付き合ってるからなの…?

好きな人の彼女になるのって
そんなに責められなくちゃいけないことなの…?

『っ…
ううっ…』

なんで……?

わたしの涙が
地面に丸い模様を描いていく

『もうやだ…』

わたしはどうしたらいいの?

わたしは駿君と一緒にいたいだけなのに

どうして…

わたしはどうすることもできずに
その場で立ち尽くして泣き続けた