イジワル彼氏の不器用な素顔




「今日は父さんが早番でもう帰ってきてるはずだから、帰ってからのお楽しみー」



大空の顔をしゃがんで覗き込むと、ぱぁあっと顔を輝かせる。



ハイハイ、嬉しいわけね。



コイツのこの可愛さと素直さをアイツにも半分わけてやりてぇな。



頭の中で大空が言ってた“カノジョ”のことを思い出す。



「どうしたの?」



きょとんとする大空に緩く首を振る。



「父さんが待ってるから、早く帰るか」



立ち上がった俺に、元気よく返事した大空は俺の手をグイグイ引いて家に向かった。