イジワル彼氏の不器用な素顔




冷静になれば見えてくることは沢山あって。



苦しかったのは俺だけじゃなくて、父さんもそして大空も同じ痛みを背負ってること。



父さんの方が俺なんかより、母さんといた時間が長いんだからもっと悲しいはずなのに、それを俺達の前では決して見せなかった。



今思えば、自分まで塞ぎこんだら俺達に心配をかける。



そう思っていたのかもしれない。



いつも優しかった父さんを本気で怒らせた俺。



母さんは家族がバラバラになることなんて望んでない。



俺と大空の幸せをいつも願っててくれた人だから。



「今日のご飯なぁに?」



「おまえ最近そればっかだな」



「だってお腹すいたんだもん」



ぷぅっと小さくて柔らかな頬を膨らませて怒る大空。



その姿が可愛くて、膨らんだ頬を突く。