イジワル彼氏の不器用な素顔




俺が頭を撫でてやると、ニコニコと嬉しそうにする。



俺はあの時決めたんだ。



弟の大空を守るって。



母さんが亡くなってからずっと遊び呆けてた俺は、父さんとも毎日のように喧嘩してた。



毎日、俺達のために遅くまで働いて家のこともやってくれてる父さんの手伝いも一切せずに遊んでた俺に、父さんが怒るのは当たり前だ。



大空の面倒さえろくに見なくなった俺は、父さんと大喧嘩して「出ていけ」って言われたことが一度だけある。



それは、母さんが亡くなってから3ヶ月が経った頃のことだ。



大喧嘩して出ていく準備をしていた俺に、大空は大泣きしてた。



頭ではわかってたんだ。



全部俺が悪いって。



でもさ、俺だって苦しかったんだよ。



母さんがいない家に帰るのが本当に嫌だった。