約束した日に乃愛を家まで迎えに行くと、乃愛はいつもよりも可愛い格好をして待っていた。
「叶真さん、どうですか?
お姉ちゃん可愛いでしょ〜?」
じゃーんと言いながら妹が乃愛の背中を押して、俺の前に連れてきた。
普段はパンツスタイルが多い乃愛が、今日はふんわりとした薄めのピンク色のワンピースを着ていた。
今までの乃愛からは想像できない服装に俺も言葉をなくす。
「叶真さん、固まってる! お姉ちゃんよかったね」
妹の声に気が付いた俺は、この間言ったことを乃愛がちゃんと覚えてくれていたんだと思った。
俺のために可愛くしてくれた乃愛に、素直に言ってやりたくなる。
「可愛いじゃん」
見慣れない乃愛に俺もドキドキしながら、手を差し出す。
可愛いと言った俺にほんのりと頬を赤くしながら、差し出した手にそっと手を重ねてきた乃愛の手をしっかりと握る。
「あ、ありがと。叶真」
礼なんて言わなくてもいいのに。
好きなヤツが自分のために頑張ってくれるのは嬉しいんだから。

