イジワル彼氏の不器用な素顔




これ以上ないくらいにあたしの胸がドキドキと叶真に反応してる。



「いい加減わかれよ」



そんなこと言われても、叶真はわかりにくいからちゃんと言ってくれなきゃわからない。



叶真から言ってもらえるのを待ってるあたしに、唇が触れるか触れないかの距離で叶真が甘く呟く。



「俺が好きなのは乃愛だけだから。

……だから、俺のことだけずっと見てろ」



やっと自分の気持ちを伝えてくれた叶真は、やっぱりこんな時でも俺様。



返事をしようとしたのに、その返事ごと奪うように叶真の唇に塞がれる。



ゆっくりと目を閉じて、叶真を受け入れたあたしの唇を離すと、間近で意地悪く笑われる。



「嫌だって言っても、もう離してやらないから。

覚悟しろよ、乃愛」



そしてまた軽く触れるだけのキスを一つ二つと、あたしの唇へと落とす。



慣れてる叶真と違って、すべてが初めてだらけのあたしは待ったをかける。