子犬みたいにキャンキャン吠える大地にイライラする。
わかったこと言うんじゃねぇよ!
「うっせぇんだよ! おまえにそんなこと言われなくてもわかってる!」
「だったら、僕が憧れてる叶真先輩らしくもっとカッコよくいて下さいよ!!」
大地の胸倉を掴むと、大きな目で俺を睨み返してくる。
いつもニコニコと笑ってる大地しか見たことなかったから、コイツにもこんな顔する時があるんだと初めて知る。
「乃愛先輩、僕に相談してきたんです。
好きな人に好きって素直に伝えるにはどうしたらいいかって。
叶真先輩と付き合ってるのに、全然自信なさそうでした」

