イジワル彼氏の不器用な素顔




「叶真先輩、誤解してます!」



誤解……?



何がだよ。



「何? 乃愛に嫌われた俺を笑いにでもきたのか」



首だけを大地の方に向けて、冷めた目を向ける。



「違いますよ!! 叶真先輩には内緒にしようって言ってたんですけど、僕のせいで2人の仲が悪くなるのは嫌だから」



大地が今さら何を言おうと、今の俺は聞く気になんかなれなかった。



「悪いけど、弟迎えに行かなきゃいけないから」



大地から目を逸らす俺の背中に大地の声が追いかけてくる。



「先輩! 乃愛先輩泣いてましたよ!?

さっきすれ違って、声かけたんですけど聞こえなかったみたいで……。

何やってるんですか! 早く追いかけてあげてくださいよ!」