「……なんで、こんなに上手くいかねぇんだよ……くそっ!!」
ダンッ!と教室の壁に自分への怒りをぶつけるように叩く。
どっちが子供だよ。
ただ大事にしたかっただけなのに、乃愛のこと傷つけて泣かせた。
「俺、サイテーだな……」
後悔したって今さら遅い。
力なく自分の机の中に置きっぱなしにしていたスマホを取ると、帰ろうと教室を出る。
「叶真先輩!」
息を荒げて教室に来たのは大地だった。
今は大地の顔ちゃんと見られない。
「悪いけど、おまえの相手する余裕ないわ」
目を合わせずに大地の隣を通りすぎると、大地が俺の背中に振り向いた。

