乃愛の腕を引いて俺の方へと引き寄せると、顎に手を添えて無理矢理に上を向かせる。
目を閉じる瞬間に乃愛の瞳が揺れたのが見えたけど、もう自分の感情を抑えるのは無理だった。
「……んんっ!」
自分の感情をぶつけるように、乃愛の柔らかな唇に深く口付ける。
「ゃ……っ!」
乃愛が抵抗しようとして、俺のシャツを力いっぱい掴んでくる。
薄く開いた唇の間に舌を割り込ませて、乃愛が苦しそうにしてるのをわかっていながらもキスを止めることができない。
角度を変えて何度もキスを繰り返し、乃愛の息が上がる頃ゆっくりと唇を離す。
目を開けたら肩で息をして、涙を溜めて苦しそうに息を吐く乃愛が映った。
「……っんで……なんでこんなことするの!?」
そんなこと、決まってる。
「おまえにキスするのに理由が必要なのかよ」
言いたいのはこんなことじゃない。

