イジワル彼氏の不器用な素顔




「乃愛先輩! やりましたね!」



「い、今のでよかった?」



「乃愛!」



大きな声で乃愛の名前を呼んだ俺に、2人はびっくりして反射的に振り向く。



「と、叶真先輩!?」



「叶真……っ」



近付いてきた俺に乃愛は咄嗟に目を伏せる。



その態度が余計に俺をイラつかせた。



「先輩帰ったんじゃ……」



呑気に俺に話しかけてくる大地をひと睨みする。



「おまえに関係ないだろ。

乃愛、ちょっとこっちに来い」



乃愛の手を掴むと、無理矢理引っ張る。



「い、痛い……っ」



「ちょ、叶真先輩! 何そんな怒ってるんですか!?」



大地が止めようとしたのを振り切り、乃愛の手を引っ張って2年の教室まで連れてくる。