あの2人、こんな時間にあんなとこで何してんだ。
そっと近づいていくと、俺の存在に気付かない2人から話し声が漏れてきた。
「乃愛先輩」
「……あの、あたし……今まで言えなかったけど……」
大地と向き合って座ってる乃愛の横顔は少し緊張した様子で赤いように見える。
それに、大地のことをじっと見つめては視線を外したりして。
俺でもあまり見たことない表情をしてる乃愛から目が離せなかった。
「……す、好き……だよ……」
胸がドクンと嫌な音をたてる、
なんだ……今の……。
途切れ途切れだったけど、ハッキリと俺の耳にはそう聞こえた。
今、好きって……言ったよな。
なんで乃愛が大地に向かってそんなこと言ってんだよ。
俺とまともに話しをしなかったのは、これが理由かよ。
隠れて大地と会って、お互いの仲を深めてたって?
ふざけんなよ……っ!

