イジワル彼氏の不器用な素顔




「乃愛、おまえ何か隠してるだろ」



——キーンコーン。



聞いた途端に予鈴に邪魔をされる。



「あ、ほら予鈴鳴ったし、もうすぐ授業始まるから戻ろう」



あっという間に乃愛に逃げられて、声をかけるタイミングを失った。



何だよ、アイツ……。



俺が何かしたのか?



考えても考えてもその答えは出なかった。



結局、乃愛の態度の変化を聞けずじまいで終わってしまい、そのままバイトに向かった俺。



「あーせんぱ〜い! おはようございます」



ロッカーにつくと、大地が呑気に声をかけてくる。



「おまえは元気でいいな」



「はいっ! 僕元気が取り柄なんで!」



いや別に褒めてないんだけど。