イジワル彼氏の不器用な素顔




それからどうやって家に帰ってきたのか覚えてない。



一気に起きた出来事に頭がついていかなかった。



呆然と家の玄関に立っていたら、妹の結乃が駆け寄ってきたのが見えた。



「お姉ちゃん、どうしたの!?」



「結乃……ごめん。

お姉ちゃんフラれちゃったよ」



あたしの恋が上手くいくようにって、いろいろ相談にのってくれた結乃。



それなのに、あたしは結乃の好意を無駄にしてしまった。



泣き崩れたあたしを見て、結乃はその日ずっと慰めてくれた。



いっぱい愚痴も聞いてくれて、あたしの気持ちをわかってくれた。



悔しくて悔しくて、この気持ちをどこにぶつけたらいいのかわからなくて。



目がぽんぽんに腫れるまで泣き続けたあたしは、この日を境に誓ったんだ。



もう顔がいいだけの軽い奴なんか、絶対に好きになるもんかって。



それと同時に素直になることが怖くなった。