「竜也〜、最近どうよ?」
教室の前につくと、先輩の名前が聞こえてきてドキッとする。
「どうって何が?」
「そんなの決まってんじゃーん。
付き合ってる彼女のことでしょ」
男の人に混じって女の人の声も聞こえる。
話題はどうやらあたしのことのようで、何を言われるんだろうとつい聞き耳をたててしまった。
「別に何も変わらないけど、なんか思ってたのとちょっと違うかなって」
「えー? だってマネの友達の子でしょ? 可愛い子だったじゃない」
「そうそう。竜也にしては珍しく自分から声かけてたし」
「見た目可愛かったし純粋そうだし、ちょっと話してみたら結構面白い子だったから」
先輩、あたしのことそんなふうに思ってくれてたんだ。
聞いたことなかった先輩の本音を聞けてちょっとだけ嬉しくなった。

