すると、何故だかあたしを見つめて、ニヤリと笑う叶真が目の前にいて。
それからの叶真の動きすべてがスローモーションのようだった。
あたしに向けられて伸ばされた手は、頬へと滑るように添えられて、
叶真の整った綺麗な顔が徐々に近付いてきて、周りにいる子達がうるさい程に騒いでるはずなのに、それもあたしの耳には届かなくて。
あたしの視界を埋め尽くしたのは叶真で、息がかかりそうなくらい近い叶真との距離に心臓が壊れそうだった。
そして――。
「俺、今日からコイツと付き合うから」
なんて何も頭がついていかないあたしに向かって爆弾発言を投下した。

