イジワル彼氏の不器用な素顔




酷く落ち込んでいると、先輩の手があたしの頭に乗せられる。



「迷惑なんかじゃないよ。

それに、俺も乃愛ちゃんのこともっと知ってみたいって思ってたから、こんな俺でよかったら付き合ってみる?」



今なんて?



これは夢見てるのかな。



憧れでずっと見てるだけでよかった宇野先輩が、あたしに向かって信じられないこと言ってる。



驚きすぎて固まってるあたしは何も言葉が出てこない。



あたしは先輩のこと知ってるけど、先輩はあたしのことよく知らない。



それなのに……。



「そんな簡単に決めちゃって大丈夫ですか!?」



先輩のことが心配で、ついこんなことを聞き返してしまった。