食欲があった叶真は、あたしが作ったお粥を全部食べたあと、薬を飲んで横になる。
「これだけ食欲あるなら大丈夫そうだね」
「乃愛が作ってくれたものなら……全部食べる」
な、何言ってるか自分でわかってるのかな。
きっと、叶真がいつもより素直なのは熱のせいだよね。
いつもと違うから、ほんとに調子狂う。
「じ、じゃあ、あたしは片付けたら帰るから」
なんか恥ずかしくなって慌てて立ち上がると、叶真に手を掴まれる。
な、何?
聞き返そうとしたら、急に部屋のドアが開いてスーツ姿の叶真のお父さんが姿を現した。
それに驚いて、叶真に掴まれた手を離すと、ペコッと頭を下げる。
「あ、いらっしゃい。大空から来てるって聞いてね」
そう言うと叶真のお父さんは部屋に入ってきて、横になってる叶真に声をかける。

