イジワル彼氏の不器用な素顔




——コンコン。



「叶真入るよー」



返事がないとわかっていながら、声をかけてから部屋に入る。



ベッドに近付くと、苦しそうに息をしながら叶真が寝ていた。



持ってきたアイスノンを首の後ろに入れて、おでこに熱取りシートを貼る。



熱高そう。



この感じだと何も食べてなさそうだし薬も飲んでなさそうだよね。



「……ん」



ふと目を覚ました叶真があたしに気付く。



「乃愛……」



「ごめん。起こしちゃった? キッチン借りようと思って聞きにきたんだけど。

叶真は何か食べた?」



あたしの問いにゆるく首を振る。