イジワル彼氏の不器用な素顔




家の中に入って、叶真の部屋に初めて入る。



すると、中には大空君がいて、おもちゃで遊んでいた。



「あ、のあちゃん!」



「大空君、こんなところで何してるの?」



叶真をベッドに寝かせると、大空君に向き直る。



「お兄ちゃんのかんびょうしてるの」



ちょっと寂しそうに元気がない大空君の表情。



看病なんて難しい言葉よく知ってるな。



「ボクのせいで、お兄ちゃんがかぜひいちゃったから」



大空君の風邪が叶真に移ったってことかな。



そっか。大空君を看病してて自分が風邪ひいちゃったんだ。



「大空君、お兄ちゃんは大丈夫だから、あたしと一緒に向こうに行こう?

お兄ちゃんが早く治るようにお祈りしなきゃね」



あたしが手を差し出すと、コクンと頷いて小さな手を重ねてきた。