「おまえ、なんで……」
「今日誰かさんが休んだから様子見にきたんだけど」
またこんな態度とっちゃった。
ひと言「大丈夫?」って言いたかっただけなのに、叶真を前にするとどうしても思ってることと反対のことが口から出る。
「心配で来たってわけか。
悪いけど、今はおまえをからかう元気ないから帰って」
辛そうに息を吐く叶真は、熱があるのか苦しそうに顔を歪めてあたしを冷たく突き放す。
そう、だよね。
やっぱりこんな時に来たら迷惑だもんね。
いきなり来たのは自分なのに、ちょっと叶真に冷たくされたからって何ショック受けてんの。
バカみたい。
「急に来てごめん。これ買ってきたから食欲あるなら食べて。
それじゃ、お大事に」
買い物袋を押し付けるように叶真に渡すと、顔を見ずに踵を返す。

