本当は心配なのに、必死に自分に言い訳して、あたし何してんだろ。
叶真がいない学校は、何だかつまらなかった。
こんなこと、高校に入ってから思ったの初めて。
それだけ、あいつの存在があたしの中で大きくなってるってことに嫌でも気付かされる。
「ねぇ、乃愛。今日の予定やめてもいいよ」
放課になり、夏帆があたしの席に来た。
「え? なんで?」
「なんでって、乃愛……気付いてないの?」
いきなり何を言い出すのかときょとんとしていると、夏帆の人差し指があたしの額をツンと軽く弾く。
訳がわからないあたしは、瞬きを繰り返す。
「ヒラギのこと気になってんでしょ?」
「気にしてないよ、叶真のことなんて」

