アイツは迷惑そうにするかもしれないけど、抱きしめたい。



『熱がある時って誰かに側にいてもらうだけで安心するもんでしょ?』



こんな時に響の言葉を思い出すなんて。



「アイツの言うとおりかもな」



他の誰でもない、乃愛に側にいてほしいって素直に思う。



自分で自分が信じられないけど、この気持ちは認めるしかない。