午前中を何とか乗り切りやっと休憩時間。
だけど、何も口にする気にはなれず、休憩室の机に突っ伏していた。
あー、ダルい……。
さすがにちょっとヤバくなってきたか。
動いてる時は気張ってて感じなかったけど、一旦休憩に入ると体の節々が痛くて熱があがってきてるのを感じる。
「柊君、ここ座ってもいい?」
休憩終わりまで静かに寝かせてほしいのに、最近入ってきた新入りの女がやたらと俺に構ってくる。
「柊君ってお店のお客さんにも大人気なんだね。
カッコイイってみんなが騒いでるもん」
返事をするのも面倒で、適当に聞き流しているといきなり腕を絡めてきた。
「ねぇ、私も柊君のこと狙っちゃおうかなー」
甘えた鼻にかかった声出せば、男がみんな喜んで振り向いてくれるとでも思ってんのか。
「悪いけど、俺彼女いるから無理。
アイツ以外と付き合う気ないから」
体を起こして腕を振り払うと、新入りの女は顔を真っ赤にして休憩室をあとにする。
それと入れ替わりで大地が入ってきた。

