イジワル彼氏の不器用な素顔




「おっはようございまーす! 先輩」



ロッカーで制服に着替えていたら、大地が大きな声で挨拶しながら入ってきた。



その高い声が頭に響く。



思わず頭を手で押さえると、大地が不思議そうな顔をする。



「先輩、頭痛いんですか?」



「ああ、おまえのキンキン声でな」



「えぇ!? 僕キンキン声なんかじゃないですよ!」



また耳元で騒ぐ大地に顔をしかめる。



頭いてぇー……。



「え? 本当に痛そうですね?」



「これが演技してるように見えるのか?

頼むから今日は静かにしてくれよ」



着替えを終えて、従業員証明書カードで出勤時間をスキャンするとホールに向かう。