イジワル彼氏の不器用な素顔




「いいじゃん。一緒にいてあげれば。

熱がある時って誰かに側にいてもらうだけで安心するもんでしょ?」



響に言われて、俺も熱出して寝込んでた時に、母さんに甘えてたことを思い出す。



側にいるだけで安心して、不思議とよく眠れて。



そっか。大空は母さんがいないから俺に……。



自分が小さい頃もそうだったことを思い出して、大空と重ねて見る。



「わかったよ。ここに寝てていいから、何かあったら呼べよ」



俺がいいって言ったら、途端に嬉しそうにしてベッドに横になる大空。



こんな時くらいはめいっぱい甘やかしてやるか。



普段は我が儘ひとつ言わないんだから。