「そりゃ一緒に住んでれば移るよな」
とりあえず眠ってる大空を起こさないように俺の部屋に移動する。
「テスト本番までには何とか治るだろ」
ローテーブルに向かい合って座ると、テスト勉強するために問題集を出してくる。
「大空は治るとしても、叶真まで倒れたらシャレになんないよ?」
「そんな軟じゃねぇよ」
喉の痛みを紛らわすために、のど飴を口に放り込む。
「だって、叶真いつも頑張ってんじゃん? 疲れが出てもおかしくないでしょ」
確かに休む暇はねぇけど、喉が痛いくらいでそんな心配することでもないと思うけど。
「大丈夫だって。もし倒れたら乃愛にでも看病してもらうし」