「大空〜、大丈夫か?」
心配そうにベッドに寝てる大空に響が声をかけた。
昨日から風邪ひいて熱を出した大空。
一昨日からちょっと咳が出てて、夏風邪かってちょっと心配してたんだけど、その予感が見事に的中。
幼稚園でも夏風邪ひいてる子がいるらしく、大空はどうやら貰ってきたらしい。
「熱は?」
「朝測ったら38度5分。
さっき薬飲ませたから37度まで下がったんだけど」
「夏風邪はなかなか治らないって言うから、叶真も気を付けないと」
「心配してくれるのはありがたいけど、俺も若干移ってる感じすんだよな」
喉の辺りを手で押さえる俺に響は「マジか……」と苦笑する。