——ピーンポーン。



インターホンが鳴り、モニターを確認すると玄関へ向かう。



「はい、お見舞い品」



コンビニの袋を持ってやってきた響。



「悪い、大空をひとりにさせるわけにいかなかったから助かった」



週末。



もうすぐテスト週間に入るからと、響が珍しく一緒に勉強しようと言い出した。



俺もテストの間はバイトを休みしてあるから、ちょうどいいかと思ったんだけど。



「おじさんは?」



「仕事。明日は休みなんだけど」



響が家の中に入ってくると、大空の部屋のドアを開ける。