それが逆にもっとあたしの胸を締め付けた。
「あ、お姉ちゃん!」
家の前まで来ると、結乃が外で待っていて駆け寄ってきた。
「お母さん達が遅いって心配してて。
……お姉ちゃん、何があった?」
一目あたしを見ただけで、結乃はあたしに何かあったことを敏感に感じ取る。
やっぱり結乃にはわかっちゃうよね。
口籠っていると、叶真がフォローしてくれた。
「具合悪くなったみたいで送ってきた。
悪いけど、あと頼めるか? 俺より妹の方がコイツのことわかってるだろうから」
違うんだよ。
具合悪くなったわけじゃない。
あたしの手を離すと同時に軽く背中を押して結乃にあたしのことを預けた叶真。
結乃が両手で体を支えてくれると、あたしは叶真に振り返る。
そこにはいつもの叶真がいて、あたしの顔を見て安心したように笑って見えた。
「早く寝ろよ。乃愛が元気じゃないと調子狂うだろ。
じゃあな、おやすみ」
結局、叶真はあたしに何も聞くことはなく、来た道を戻って帰って行った。

