イジワル彼氏の不器用な素顔




「ねぇ、今の村瀬さんの言ったことってどういう意味?」



「んー? 乃愛はまだ知らなくていいんだよ」



何よ、それ。



2人だけでわかったような顔して。



ほんと叶真ってよくわかんない。



「俺は今からバイトに行くから送ってやれないけど、気をつけて帰れよ」



「誰も送ってもらおうなんて思ってないから」



「本当は送ってもらいたいくせに」



そんなこと、思ってないんだから。



いっつも余裕たっぷりで本当にムカつく。



「さっさとバイトに行きなさいよ。遅刻しても知らないんだから」



「はいはい。じゃ、また明日な」



すれ違い様にあたしの頭をまた撫でた叶真は、振り向いた時にはもう教室から出たあとだった。



「許可もなく3回も触らないでよ」