叩かれた頬が痛くてじんじんする。
でも、叶真と付き合うってことはこういうことも乗り越えなきゃいけないんだよね。
「初めて意見があったじゃない。
安心してよ、あたしも村瀬さんのこと好きじゃないから」
にっこりと笑ったあたしに拍子抜けっていう言葉がよく似合う表情を返される。
「あなたが私のことをどう思ってようと関係ないわ。
ほんと意味わからない」
相変わらず睨んでくるけど、さっきほどの凄みはなくなっていた。
集団で固まってなきゃ何も言えないのかと思ってたけど、ちゃんと自分の思ってること言えるんじゃない。
「それだけあたしに感情剥き出しでぶつかってこられるのに、なんであの子達には自分の本音を言わないの?
本当の友達なら村瀬さんとの間に何があっても頑張れって応援してくれるでしょ」
「本当の友達なんかじゃない……。
上辺だけ取り繕った友情なんてちょっとのことですぐ壊れるのよ」
寂しそうに瞼を伏せる村瀬さん。
口では強がりなことばかり言ってるけど、きっと彼女にとっては、あの取り巻きの子達が友達と呼べる子達だったのかもしれない。

