イジワル彼氏の不器用な素顔




必死に違うって自分に言い訳しても逃げ切れなくて、結局最後は自分を自分で認めるしかない。



だから、村瀬さんがあたしを気に入らないって気持ちもわかる。



「認めてほしいとは言わないけど、言いたいことがあるなら直接あたしに言えばいいじゃない。

あたしは負ける気なんて一切ないから」



村瀬さんの目を真っ直ぐ見て言うと、悔しさに顔を歪ませる。



「何なのほんと……。

いつも澄ました顔して何考えてるのかさっぱりで、言い返したきたかと思えば負けない?

私は望月さんのそういうところが大嫌いなのよ!」



――パシッ!



乾いた音が静かな教室に響く。



「乃愛!」



村瀬さんに頬を思いきり叩かれたあたしを見て、思わず叶真が近寄ってこようとする。



それを目で制して、また村瀬さんに向き直った。