「何なの。だったらなんで付き合ってるのよ!」
村瀬さんがあたしの両肩を掴んで体を揺さぶってきた。
その手の力は、村瀬さんの今の感情そのものをあたしに伝えてくる。
そんなのあたしだって知りたい。
「叶真はモテるし、いつも女の子が周りにいてあたしとは住む世界が違う。
ほんとならあたしなんかより可愛い村瀬さんの方が叶真にはお似合いだって思うよ」
何度だって思った。
どうしてあたしなんだろうって。
可愛い子や綺麗な子は周りに山ほどいるのに、その中の誰も選ばずなんで場外にいるあたしなんだろうって。
未だにその謎は解けずじまいだけど、いつかはわかる時がくるのかな。
「あたしが可愛くないのもわかってるし、叶真と釣り合ってないっていうのもちゃんとわかってる。
調子にのってるつもりもない」
ヤキモチっていう感情は誰もが持ってる。
自分じゃどうにもできなくて、その感情を上手くコントロールできない。
誰かに話してもモヤモヤする気持ちは晴れなくて、なかなか抜け出せない。
あたしにだって、そういう感情はある。

