「上手くいかないって全部人のせいにして、それで村瀬さんは満足なの?
あたしのせいで叶真に振られたって言ってたけど、そんなのあたしに関係ないじゃない」
「関係ないってあるに決まってるでしょ!? 望月さんさえいなければ、叶真と付き合えるのは私だったかもしれないのに!」
「すっごい自信だけど、今の村瀬さんに叶真が振り向いてくれると本当に思うの?
みんなは見かけだけに騙されてるかもしれないけど、アイツ性格に問題ありだから」
黙って静かにあたし達のこと見ていた叶真は、何か言いたそうにしてるけど引きつり笑いを浮かべてるだけ。
「人のことイジって楽しんでるし、何かあるとすぐに呼び出して手伝わせるし、俺様だし自分にめちゃくちゃ自信持ってるしで、ほんっとに迷惑なくらい疲れるんだから」
叶真と付き合うってことは、それなりの覚悟と根性がいる。
もし今同じクラスじゃなければ、きっと叶真はあたしという存在を知ることもなかっただろうし、あたしだって見てるだけで終わっていたと思う。
もう顔がいいだけの軽い奴なんかに絶対恋なんかしないって決めてたのに、それを大きく狂わせてくれた。
普段はあたしの言うことなんてほとんど聞いてくれないけど、たまに見せる優しさが嬉しくて、自分の気持ちをセーブしようとしても、どんどん叶真を好きになってる自分に気付かされる。

