「誰もそんなこと言ってないんだけど。
大体、なんであたしが村瀬さんに同情しなきゃいけないの?」
平穏に普通に高校生活を送りたいって、それがあたしの願いだったのに。
ほんっとにひとつも上手くいかないことばっかりで逆に腹が立つ。
今まで村瀬さん達に何を言われてもずっと耐えてきた。
大人しく過ごしてきたあたしが本音を言ったことに、叶真は面白がるようにクスクスと笑う。
「今は笑うとこじゃないんだけど」
口出ししないと言った叶真は「悪い」とひと言だけ謝りながらも、まだ笑ってる。
「……全部、あなたのせいじゃない……」
小さく零した声はあたしの耳にもちゃんと届いた。
「あなたが同じクラスになってから、上手くいかないことばっかり!!
友達だと思ってた子達には簡単に裏切られるし、叶真にだって振られるし、何もかもが上手くいかない!」
八つ当たりしてくる村瀬さんに言ってやりたいことなんて山ほどある。
ずっと我慢してきたけど、あたしにだって限界ってもんがあるんだから。

