イジワル彼氏の不器用な素顔




友菜が教室を出ようとしていて、俺達を軽く睨んでくる。



「あ、友菜ちゃんごめんね」



響が普通に謝っただけなのに、友菜はイライラした様子でさらに睨んでくる。



俺達にというよりは、乃愛だけを睨んでるように見える。



友菜のヤツまだ乃愛のこと……。



最近は大人しくしてるみたいだけど、相変わらず露骨に態度に出し過ぎだろ。



何か言いたげだったけど、友菜はそれ以上は何も言わず、ひとりで教室から出て行った。



「こ、怖いですね……あの人」



ビクビク震える大地の姿はまさに小型犬。



自分が怒られたわけじゃないのに、全力で落ち込んでる。



「何あれ。柊君にあんな言い方することないのに」



「そうだよ。友菜ってほんと性格キツくて嫌になるよね」