そんなあたしと一緒にいて退屈じゃないかって思っちゃうから。
「何考えてんのか知らないけど、俺がこんなに早く帰すわけないだろ。
ちゃんと最後まで付き合ってもらうからな」
あたしが難しい顔をしていたのか、眉間に寄ったしわをツンッと人差し指で突かれた。
そして、迷うことなくさり気なくあたしの左手に自分の右手を絡ませてきた。
「乃愛に拒否権なんてないから」
何よ、それ。
付き合って2ヶ月目にして初めてちゃんと手を繋いだ。
「あれ? これ拒否しないんだ?」
これ、と繋いだ手を上にあげてニヤニヤ見てくる叶真。
手を繋げて嬉しいなんて、口が裂けても言えるわけない。
「あたしに拒否権ないんでしょ」
だから、こうやって答えるしかないじゃない。

