イジワル彼氏の不器用な素顔




「高校生でしょ? 大人っぽーい!」



そう言ってひとりの女の人が叶真の頬にツンと触る。



それに嫌がる素振りを見せず、平然としてる叶真。



いやむしろ、喜んでる?



何よ、鼻の下伸ばしちゃって。



やっぱり女の人なら誰でもいいんじゃない。



ヤキモチにも似た感情が沸いてきて、慌てて違うと首を横に振り打ち消す。



デートってちょっと浮かれて来ちゃったけど、なんかバカみたい。



どこにいても叶真と一緒にいる限り、こんな嫌な思いしなきゃいけない。



わかってたことだけど、なんでこんな胸が痛いの……。



一気に気分が落ちたあたしは、買ってきたアイスをひと口食べる。



「おいし……」



美味しくて甘い冷たさが喉を通っていく。



美味しいはずのアイスなのに、何だか味気なかった。