イジワル彼氏の不器用な素顔




いくら妹でもそんなハッキリ言うことないでしょ。



あたしもハッキリ物は言う方だけど、結乃はその上を行く。



地味か……。



でも、今のあたしにはこれがいちばん合ってるんだよ。



中学時代は無理して背伸びばかりしてたから。



拭い切れない嫌な思い出に胸が苦しくなる。



もう思い出したくないのに。



――ピーンポーン。



あたしの気分を打ち切るように、家のインターホンが鳴った。



「あ、もしかしてお姉ちゃんの彼氏かも!」



あたしより先にインターホンの音に気付いた結乃が一目散に玄関に向かう。



それを止めようとあたしも慌てて部屋を出る。



マズイ! 結乃のことだから叶真を見たら絶対に騒ぐに決まってる。



急いで階段を下りると、結乃が玄関のドアノブを掴んで開けるところだった。