イジワル彼氏の不器用な素顔




そう思っても、自分の心は正直で叶真の名前を誰かが呼ぶだけで



叶真の話題が出るだけで、叶真の姿を見るだけで



全部に反応してしまう自分がいる。



必死に自分に言い聞かせてきたのに、夏帆によって嫌でも認めざるを得ない。



あたしは、イケメンで遊び人でいつも女子に囲まれてる嫌いだったはずの奴に、1年の時恋をした。



叶真のことを好きだと自覚してから1年が経って、高2の春。



今までは目で追うだけで、隣のクラスにいた叶真が2年で同じクラスになり、席も隣同士になった。



遠かったはずの存在なのに、いきなり手の届きそうな距離にいて、どうしたらいいのかわからない。



隣の席にいたって、同じクラスになっても、叶真と話すことなんて全然なくて、1年の時と何も変わらない。



だからきっと、2年の間も今までみたいにずっと目で追うだけで終わってしまうんだろうと思っていた。



だけど、それは突然起こったんだ。



2年のクラスになってから半月。



クラス委員の子がみんなが早くクラスに馴染めるようにって、みんなでボーリング大会をすることになった。



もちろん予定が合う人だけでのみでOKだったから、あたしは断ろうと思ってた。



だけど、知らない間に夏帆が参加に丸をつけて用紙を提出していたらしく、参加するハメに。