それでも、美味そうに食べる乃愛を見てるだけで、いつの間にかそんな気持ちはどこかへ飛んでいた。
夕飯を食べ終え、片付けが済んだ頃に父さんが帰ってきた。
「ただいまー」
父さんの声にすぐ様反応した大空は、玄関まで駆けだしていく。
「おかえり」
大空を抱っこしてリビングに入ってきた父さんは、乃愛の姿を見て「あぁ……」と驚いた様子で小さく声を洩らす。
「こんばんは。お邪魔してます」
「あ、望月さんだったよね。いらっしゃい」
穏やかに笑う父さんに、乃愛は小さく頭を下げる。
「会議が長引きそうだったんだけど、早めに終わってね。
よーし、大空。一緒にお風呂入ろうか」
「うん、はいるー!」
最近は俺と風呂に入ることが多かった大空。
そんな大空が今日は素直に入ると言ってくれたことに父さんは大喜びしてる様子。

